民族衣装/オーギュスト・ラシネ
圧倒的手頃力を誇るド定番
もはや解説も不要なくらいに簡潔なタイトル、ポケットに入れてお釣りが来る文庫サイズ、そしてフルカラーにも関わらず安価な値段。その手頃さが大いに受け、絵描きならみんな知ってる、そんな奴。
内容はというと、近世近代の欧州(を中心とする)各地の服飾を広く、過不足無いディテールで描いた、定番にふさわしい一品。
もちろん、大型版に比べて図は小さいし解説も少ない。対象の選別の仕方にやや一貫性が欠ける節も見られる。が、それを考慮しても尚、場所も財布も食わぬがゆえに、「とりあえず買ってみれば?」と気軽に勧められる、そんな奴。
ただ、写真系の民族衣装本とくらべてみると、似たような衣装でも随分と印象が違うんだよな。